キャンドル制作で使用する専門用語をご紹介します。今回は香りをテーマに解説していきます。
<フレグランスオイル>
キャンドルに香りを付ける為のオイル。合成香料としても呼ばれています。エッセンシャルオイルは自然界の植物などから抽出される天然成分で精油とも呼ばれますが、フレグランスオイルは自然界には存在しない香り、または精油に近い香りを専門の調香師などが作っています。精油に比べると価格的にも安いので、キャンドルに限らず、身近な生活の中の様々な香りの商品に使われています。
フレグランスオイルにも様々なグレードがあります。またベースになる基材によっても価格が変わります。更にキャンドル用ワックスに混ざる物と混ざらない物があります。キャンドル制作ではワックスに混ざる油溶性が必須となります。
<エッセンシャルオイル>
天然成分の精油です。キャンドル制作にも使用されますが、フレグランスオイルと同様にキャンドル用ワックスに混ざる物と混ざらない物があります。エッセンシャルオイルは大変高価なものですし、また高温のワックスでは揮発しすぎてキャンドル完成後には匂いが無くなってしまうなどの難しさがありますので、繊細な環境下での設定温度などを注意しないといけません。
<揮発>
香りを付けたキャンドル(アロマキャンドル)は当然ですが溶けたワックスにオイルを添加しますので香りが揮発してしまいます。ワックスの種類によっても変動しますが、ワックス温度が熱すぎれば揮発が多くなり、結果としてキャンドル完成後の香りが薄くなります。ワックス温度が低すぎる所にオイルを入れてもワックス全体に香りが浸透しないので、完成後の表面に変な色ムラ(オイルの塊)が発生します。ワックスの適温でオイルを添加するタイミングや添加量はプロそれぞれが試行錯誤して完成させています。
<香料の添加量>
ワックスに対して何パーセントのオイルを加えるかを意味します。または添加比率として計算される場合もあります。添加量が少なければ、あまり香らないですし、多すぎればワックスに混ざりきらなくて分離します。作られる製品のイメージや香りの濃度、香りが広がる強さなど独自でテストしながら、最良の添加量を決定します。
<香りの鮮度>
試行錯誤して作ったアロマキャンドルですが、当然ながら時間の経過や保管状態など様々な外的要因により香りが薄くなってきます。蒸し暑い環境や紫外線の影響で揮発が加速します。作りたてのキャンドルと1年経過したキャンドルでは香りの品質も、ワックスの品質も極端に劣化します。良い製品を常に供給する事を求められるプロの方々は決して無駄な作り置きなどをしていません。出来るだけ鮮度の良い物をこまめに作ることが重要です。
今回もご覧頂き有難う御座いました。次回も是非御覧下さい。
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