キャンドル作りの用語<ワックス&芯>1

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キャンドル作りは簡単な物です。ロウを溶かし、芯糸を立てて固めれば出来上がりです。
子供でも簡単に作れる事が人気の理由です。でも、誰でも簡単に作れるからこそ、
プロ作家として活動したり、生業として成立させるには大変でもあります。

今回はプロの中では当たり前の用語を抜粋します。キャンドル制作中に起り得る様々な現象や状態には全て専門用語が存在していますので参考にして下さい。尚、一部表記は当店独自の用語も含まれる場合があります。

<ワックス>
キャンドル作りに使用するロウ全般を総称してワックスと呼びます。代表的なものでは鉱物由来(パラフィンワックス系)、植物由来(ソイワックスやパームワックスなど)、動物由来(蜜蝋など)があります。日本古来からの和蝋燭はハゼロウを使いますので植物性、またライスワックス、キャンデリラワックスなど様々な性質を持ったワックスが存在します。
キャンドル用語

<キャンドルウィック>
キャンドル用の灯芯です。毛細管現象を利用し、ワックスを吸い上げて点火します。
芯にも様々なタイプが存在します。綿糸のみの物でも数十種類のパターンがあり、太さのバリエーションを含めてば数百種類になります。ワックスの性質、キャンドルのサイズ、灯す環境や季節により様々な芯を使い分ける事がプロには要求されます。
綿糸以外には中心に紙のコアを入れたタイプ、また近年は無くなってきましたがコアに金属を入れた物、そして新しいタイプでは木の板を使った物などあります。芯選びのポイントは、ワックスとの相性は勿論のこと、キャンドルサイズとの適合性などのバランスが必要です。これらのバランスが悪いと、黒煙が出たり、火力が強すぎてキャンドル全体が溶け崩れたりなどの不具合が発生しますので、選択が重要になります。安価なタコ糸などは論外です。

キャンドル用語
<燃焼時間>
そのキャンドルの総燃焼時間を意味します。キャンドル芯が無くなるまでの点火時間のトータルです。製品の場合は何時間楽しめるのか明記しますので必ず計測をする必要があります。

<燃焼率>
1時間でそのキャンドルのワックスが消費される量です。一般的にはグラムで計算します。数値が細かいので、デジタルタイプの量りで計算します。

<燃焼テスト>
燃焼試験とも言われ、キャンドルの燃え方を確かめます。常温環境下で燃焼させ、芯の残り具合やワックスの溶け方など状態を調べて、改善点を検討します。基準としては4時間程度の燃焼で消火し、ワックスが硬化したらまた点火を繰り返します。これにより燃焼サイクルを調べます。販売を目的としたキャンドル製品などは全てこの様なテストを繰り返す必要があります。
キャンドル用語

<マッシュルーム>
芯の性質やワックスとの相性により燃焼後に芯の先端にカーボンの塊が出来ます。これを総称してマッシュルームと呼びます。マッシュルームが大きくなると再点火時に黒煙が出たり、パチッと弾けて飛び散ります。対処法としてはキャンドルを消火して完全に冷えたらハサミやウィックトリマーで塊を取り除きます。
キャンドル用語

<プール>
火を灯していると芯を中心に液化した円が出来ます。この溶けている部分の事をプールと呼びます。プールの大きさは芯の火力により変動します。細い芯(火力が弱い)ではプールは小さく、太い芯(火力が強い)ではプールが大きくなります。燃焼テストではこのプールの大きさを見る事も重要です。
キャンドル用語

今回は初歩的な用語をご紹介しました。次回も是非御覧下さい。

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