蜜蝋の実験

Like
Like Love Haha Wow Sad Angry
42

仕事柄、様々なご縁でロウを頂いたりする機会があります。今回は養蜂家さんの蜜蝋、国産100%!素晴らしい~!!

状態としては原蝋を分離抽出した段階の様です。まだ様々な不純物が付着していましたのでまずは濾過してゴミの取り除き作業。
蜜蝋

濾過後の容器には不純物が沢山出ました。専用の機材もありませんので、可能な限り不純物の取り除きを数回行います。

かなり綺麗な蜜蝋になってきました~ほのかにハチミツの香り!採取後に放置された蜜蝋などは異臭がする物も多々ありますが、これはとても早い段階で精製された事が解ります。

さて、次はキャンドルとして使用できるかの燃焼実験です。ロウソク屋としては、この時が一番楽しい時間です。ロウの性質、溶け方、燃え方といった個性が解ります。まずは容器に流し込んで、硬化状態を見ます。

室温20度での硬化・・・一部亀裂が出ました。蜜蝋に亀裂が出るのは当然でもあります。逆にクリーミーで亀裂が全く発生しない蜜蝋の方が「何か他のワックスが入っている?」と疑います。実はこの様な怪しい蜜蝋も多く流通しています。

では、燃焼テストです!芯の種類と太さの違うタイプで同時に点火します。蜜蝋の場合、精製レベル(不純物の含有量)によって芯糸の目詰まりが発生しやすくなります。例えば、工業グレードの蜜蝋と化粧品グレードでは同じ芯糸を使っても全く燃え方が異なります。なかなか、調度良い芯を探すのが難しいのも蜜蝋キャンドル特有の悩ましい所です。

ご覧の通り、炎が小さくなってしまう芯、安定した状態で炎がしっかりしている芯など様々な事がテストによって判明してきます。

今回はこのデータを元に、本格的なサイズのキャンドルで更にテストを進めていきます。楽しい実験はまだまだ終わりません。

Like
Like Love Haha Wow Sad Angry
42